上顎前突（上顎前突）の子どもの歯並びを矯正
上顎前突（じょうがくぜんとつ）とは、上の前歯が前方に飛び出している歯並びのことをさします。いわゆる出っ歯の状態の歯並びです。
下記の治療例をご覧ください。
混合歯列期から永久歯までデコボコ（叢生）・出っ歯（上顎前突）症例1
9歳の女児です。上の前歯が１本前に出ています（上顎前突・前歯唇側傾斜）。かみ合わせも深く、下の前歯が上の前歯に隠れて見えません。最初に第１期の治療で前歯のデコボコを治し、上の前歯を上に持ち上げます。ﾏﾙﾁﾌﾞﾗｹｯﾄ装置を付けていた期間は1年11か月でした。 13歳になり永久歯にすべて生え変わってから、出っ歯はまだ解消されていないので、第２期の治療を開始しています。上の前歯の前突を治すため、上の中間の2歯（上顎両側第一小臼歯）を抜歯してスペースを作り、前歯を内側に引っ込めて行きます。前歯を後ろに引っ張るために歯科矯正用ｱﾝｶｰｽｸﾘｭｰを上の奥の歯茎に付けました。装置を付けていた期間は2年9か月でした。上の前歯の出っ歯は解消され、上と下の歯がしっかりとかみ合っています。これらの第1期と2期の治療は、最初に最終的な仕上がりの状態を計画してから進めています。第1期（混合歯列期）と第2期（永久歯列期）の合わせた治療費の概算（検査料、基本料、調整料、歯科矯正用ｱﾝｶｰｽｸﾘｭｰ、保定装置）は、1,045,000～1,155,000円（税込）です。
費用の詳細は、こちらのページでご確認ください。
※治療上のリスクや副作用：装置により不快感や痛み等があります。歯肉炎、歯周病、むし歯、歯肉退縮、顎関節症、歯根吸収、歯冠のヒビ、治療前のかぶせ物のやり直しなどがあります。成長により顎の変形が起きてくることがあります。通院の間隔が開いたり、顎間ゴムの協力が十分でない場合、期間の延長や仕上がりが十分でなくなることがあります。歯科矯正用アンカースクリューの周りを清潔にしていないと感染を起こす場合があります。また、治療には個人差がありますので、あくまでもご参考にしてください。